『日本の滝百選』 日本の滝百選に選ばれているマリュドウの滝を消化する。
ウィキペディアから
マリユドゥの滝:マリ(mari)は「丸い」、ユドゥ(yudu)は「淀」のことで、円形の滝壺をもつことからこの名を得たとされる。マリュドゥの滝、マリュドウの滝、マリユドウの滝、はてはマリュウドの滝、マリュードの滝など、思い思いに表記されているのを見かけることがあるが、前述のとおり、「マリ」と「ユドゥ」を合わせた「マリユドゥ」が正しい表記である。落差はそれほど大きくないが2段に分かれていて、水量も豊富で日本の滝100選に選ばれている。西表島の他の滝と同様、崖は砂岩層である。上流250mほどの所にカンピレーの滝がある。周辺の岸壁には特有の植物が多い。
カンピレーの滝:西表島の浦内川にある滝。カンピレーとは、「神の座」または「神々の交際」を意味するとされる。河床の高低差が少ない滝が、長さ約200m、数段にわたって続く。岩盤は新第三紀の八重山層群の砂岩で周辺には無数に甌穴があり、特にアヤチブ・ビルチブと呼ばれる穴が最も深い。下流およそ250mにはマリユドゥの滝があり、ともに西表島有数の観光名所となっている。18世紀後半の『慶来慶田城由来記』では「かんひらい」と表記されている。同書に記された伝説によると、「あやつぼ・へりつふ」という石の壺が滝にあったという。
マリュドウの滝、カンピレーの滝
今回は日本の滝百選のマリュドウの滝を見るのが目的であったが、50年前に西表島を横断した時にマリュドウの滝を見たのかはっきりさせたい思いがあった。
50年前は浦内川の遊覧船がまだ無い時代であり、古老、船頭に色々話を聞いている内に途切れていた記憶の線が繋がってきた。モヤモヤが一つ無くなった気がする。
ピナイサーラの滝に行く
船乗り場で定期バスの時間を聞いていると、大阪からのじじぃ4人組がレンタカーなので送ってやると行ってくれた。上原の民宿まで送って貰う途中に晴れて来たので、今日中にピナイサーラの滝を済ませてしまおうと、無理を言ってピライサーラへの登山口まで車で送って貰うことにした。なので昼飯は抜きになってしまった。
今回の八重山での行動
04/10:西表島へ移動のみ。
04/11:マリュドウの滝、カンピレーの滝、ピナイサーラの滝。
04/12:西表島原チャリツーリング。
04/13:石垣島鍾乳洞見学。
04/14:帰宅のみ。
〔100〕マリュドウの滝 (落差20m二段瀑)
今回、西表島に来たのは日本の滝百選に選ばれている ”マリュドウの滝”を滝見することであり、一番南の滝見を消化したいだけであった。
沖縄県八重山郡竹富町
カンピレーの滝 (落差20m渓流瀑)
船着き場までは遊覧船で30分、カンピレーの滝までは遊歩道で45分。
この後も降り続くことを想定してカッパの上下を着る。
雨が降っていても気温が高いので当然、寒さは感じない。
民宿から浦内川の遊覧船乗場までは6kmの距離があるが、民宿のおばさんが車で無料送迎してくれた。 早朝にはお月さんも見られたが、船乗場に着く頃には雨が降ってきた。遊覧船の料金は¥1,800、高い様な気はするが往復料金なので仕方がないか。島横断で片道だけ乗っても同じ料金らしい。
船頭は要所〃で船を停めて解説してくれるが、ヒルギの説明なんかはして欲しく無かった。所がここが ”稲葉集落跡地”と教えてくれて、50年前に横断中の我々に朝飯をご馳走してくれたおばあちゃんの顔が浮かんできた。とっくに亡くなっているんだろうなー、御顕在の内にお礼に来るべきだった。
第1便の出航は9時30分、乗船客は少なく全ての客が簡単な雨具を用意していた。
船頭からは滝見する人は2時間、12時までにここに帰ってくれ。と説明を受けたが、遊覧船は30分毎に来ているので2時間で戻る必要はなかったのだ。
解説、説明をしながらでも30分も経たずに船着場に着く。
現在ではここが西表島横断道のスタート地点、ゴール地点となっている。
浦内川を覗いてみると大小の甌穴が見られた。
遊歩道に入ると簡易舗装されており、歩き易い道であった。
板根を持つ ”サキシマスオウノキ”
直ぐにトイレのある休息所が出て来た。先行していた大阪から来られたじじぃ4人組が既に休息していた。 このじじぃ達には後ほどお世話になることになる。
地道になるとジャングルぽくなって来た。 高低差が無く楽な道である。
枝沢から流れ落ちる小さな滝は有名な大きな滝と同じ滝姿をしていた。
更にジャングルぽい道になって来た。船頭が言っていたが、雨が似合う雰囲気だ。
昔、島を横断した時には左岸を歩いているはずなので、右岸の道は初めてとなる。
枝沢からの小さな滝は、みな同じ形をしていた。
30分にて展望台への分岐に着く。 湿度が高くカメラのレンズが曇ってしまった。
展望台にあった案内板。
滝見の展望台は直ぐ横にあった。
日本の滝百選、落差20mの2段瀑である ”マリュドウの滝” 展望台からの距離が遠過ぎて、いまいち迫力を感じられない。
雨天気の中での滝見なのでコントラストが悪いが、晴天下ならば感激出来る滝になっていたと思う。
高巻きと言う程ではないが、少しだけ緩やかに登って行く。
当然 ”カンピレーの滝”までは行ってみる。
10年前に滑落死者が出て滝上への道が立入禁止となったらしい。立入禁止大好き人間としては侵入するつもりでいたが、観光者がどう思うかを考えると、侵入する訳には行かなかった。
西表島横断に関する注意事項がつらつらと書かれており、行方不明者が多発している関係から昔の様に簡単に横断出来ない様だ。
クリックすれば大げさな程に拡大します。 横断予定があるなら一読下さい。
49分にて落差20mの渓流瀑である ”カンピレーの滝”に着く。 日光のこれ以上の渓流瀑を沢山見ているので感激は何もなかった。
50年前にこの滝を渡渉して左岸に渡っているはずであるが、その時の記憶が何もないのは大した滝で無かったからなのか?
”カンピレーの滝”の上流にある小さな滝は、これも ”カンピレーの滝”の一部だろうか?
往路で撮った ”サキシマスオウ”であるが、悪い天気で光量が少なかろうとストロボを焚いて撮ってみた。
12時発の船に乗ってくれとの指示があったので、早々に戻る。
この雨の中でも観光客は次々とやって来る。 予定通り12時発の船で戻るが、戻り時にも旧跡などのガイドがあった。石炭砕石所跡の説明なんかは要らないです。
船着場には屋根が無いので、皆は休息所で雨宿りしていた。 休息所前の浦内川に下りてみる。 雨は上がるどころか雷が鳴って降り続いている。
更に大きな ”サキシマスオウノキ”が出て来た。 一般観光客は喜んでいると思う。